デンマークにあるフォルケフォイスコーレ(IPC)のサマーコースに参加したときの話

昨年の夏、デンマークにある学校のサマースクールに参加し、英語を勉強してきました。

それが、すごく楽しかったので、ご紹介します。

なんで、デンマークで英語なのって思われますよね?

値段が安かったとか、いろいろと理由はあるのですが、一番の理由は、カリキュラムがすごく魅力的だったからです。

英語を勉強してみたいと思った場合、まず英語圏の学校、もしくはフィリピンとかの語学学校を探される方が多いと思いますが、デンマークで英語を勉強するのも悪くないですよ。

①フォルケフォイスコーレって何?

フォルケフォイスコーレは、英語だとFolk high school。成人向けの学校になります。

フォルケフォイスコーレについては、下記サイトがめちゃめちゃ詳しいので、ご参照ください。

〜いわゆる「学校」なのですが、原則17歳半以上(学校によっては制限あり)であれば誰でも入学可能です。入学試験もなければ、在学中の試験もなく、成績表もありません。遠足やグループでの活動も多く、自分の興味関心を刺激しながらゆったりと時間を過ごします。〜

北欧独特の教育機関フォルケ/フォルクってなに?

私が行ったのは、サマーコースですが、通常は2ヶ月以上のコースに参加することになります。

北欧は、物価が高いのですが、授業料、寮費、食費合わせて月10万円程度の費用でいろんな科目を勉強することができます。

フォルケフォイスコーレは、デンマークだけではなく、スウェーデンやフィンランドなどでも同様の制度がありますが、英語で学べる学校があるため、日本人の方はデンマークのフォルケフォイスコーレに行かれることが多いようです。

ちなみに、フォルケフォイスコーレは、英語を学ぶための学校ではなく、アートや音楽、福祉などいろいろな科目を学ぶところです。

ただ、私が行ったIPCというフォルケフォイスコーレは、夏に英語とデンマークの文化を学べるサマーコースを開催していまして、英語を勉強したい、かつ北欧の文化に興味があったので、参加することにしました。

②IPCって?

IPCとは、INTERNATIONAL PEOPLE’S COLLEGEの略です。

学校は、デンマークの首都、コペンハーゲンから電車とバスを乗り継いで約1時間くらいで行けるヘルシンガーというところにあります。

こちらの学校は、フォルケフォイスコーレの中でも特に日本人に人気、つまり日本人が多い学校だと聞きました。

もちろん、こちらの学校でも、英語ではなくアートや音楽など様々な科目を学ぶことができます。

特に、校長先生がディズニー映画アラジンのデンマーク版の主題歌を歌い、声優をされていたので、音楽を学びたいという人にはいいかもしれません。

ちなみに毎朝、朝礼(?)で歌を歌います。

③サマーコースの内容

IPCのサマーコースですが、英語とデンマークの文化を学ぶコースと、デンマーク語を学ぶコースの二つがあります。

私が参加したのは、英語とデンマークの文化を学ぶコースでしたので、そちらを紹介します。

まず期間は、およそ2週間半で、費用はだいたい15万円くらいでした。

もちろん、寮費、食費、様々なアクティビティへの参加費込みです。

そう考えると意外と安いと思いませんか?

2018年度のサマーコースは、11.300 DKK (1.518 €)だそうです。

月曜日から金曜日まで午前中は英語の授業、午後は、様々なアクティビティ、土曜日はコペンハーゲンやスウェーデンへのショートトリップなど、盛りだくさんの内容です。

IPCのあるヘルシンガーには、ハムレットの舞台となったクロンボー城があり、クロンボー城で行われたハムレットの現代劇を見に行ったりもしました。

これらの活動が、本当に良かったです!

海を挟んでヘルシンガーの向こうにあるスウェーデンのヘルシンゲルに船で行ったりとか、

学校の近所にあるデンマークの方のお家を見学させてもらったりとか、

また、デンマークや福祉などの考え方やデザインのこと、移民のことなど

色んなデンマークの文化について聞く機会があって、すごく刺激を受けました。

④英語の授業の雰囲気

クラスは6個あって、私のクラスはたぶん、真ん中くらい。。。でも、私は同じクラスの中でもあまり話せない方でした。

先生は、チェコ出身の方で、聞き取りやすい発音で、分かりやすい授業をしてくれました。

授業のラストには、先生がギターの弾き語りで、英語の歌を披露してくれました。

あれは、本当に感動的でした!

英語の授業に限らずなのですが、サマーコースでは、英語を話す機会をなるべく作ってくれていて、自分の意見を求められることが多々あります。

授業の最初でも、簡単な質問を先生がして、それを同じテーブルの人と話し合い、最後にみんなの前で発表したり、

ペアやグループになって、デモンストレーションをしたり、とにかく発話しないといけない機会は多かったです。

「もし生まれ変わったら、どこの国住みたい?」など、普段あんまり考えないことを聞かれたりして、自分のことを考える機会にもなりました。

なのですが、やっぱり生来のコミュ障と英語力の無さが災いして、あんまり積極的にはいけなかったです。

私のダメっぶりが分かるエピソードですが、

フェアウェルパーティの出し物を英語クラスごとに披露しないといけないというときに、

2列で出し物をしたときに、あるクラスメイトが私に前の列に行って欲しいと頼んだときに、

私が答えるよりも先に他のクラスメートが「No, She is so shy」と断ってくれました。

年下にかばわれる情けない40歳コミュ障でした。。。

そんな私でしたが、それでも授業では必ず意見を求められますし、他の人より少ないとはいえ、話す機会は少なからずありました。

私が昔、受けた中学、高校の英語の授業、先生の説明を聞いて、それを書き写すというものとは全く違いました。

⑤参加者

日本人が一番多いです。私のクラスは12人でそのうち、6名が日本人でした。次に多いのが韓国人で、あとはベトナム人やイタリア、スペインなどヨーロッパ各国からの参加者、アフリカからの参加者になります。

年代は、25歳前後の人が最も多く、30代後半、40代の人はすごく少ないです。

もちろん、共通語は英語なので、自然と英語を話さないといけなくなります。

ただ、やはり私も相手もそれぞれのなまりがあって、英語も完璧ではないので、なかなか大変だな~と思うこともありました。

日常会話って結構難しいなというのが一番の感想です。

ちょっとしたことがなかなか英語で言えない・・・。

ただ、参加している人はみんな感じのいい人たちでした。

長くいるとまた、いろいろあったのかもしれませんが、先生方が時々言っていたのが、「Help each other」で、それを日々実践しているような感じはありました。

私は、40歳で大人のくせに全然ダメダメで、年下のみなさんに日々助けてもらっていた気がします。

また、サマーコースの後、続けてIPCの秋タームを取るという人が多く、帰らないといけないのがすごく残念でした。

他のフォルケフォイスコーレに行くという人もいました。

私のようにサマーコースで英語を勉強するということがメインという人は少なく、デンマークで何かを学ぼう、しっかり国際交流しようというようなきちんと目的意識を持った人が多かった気がします。

⑥参加時の英語力と英語力の向上?!について

参加したときの私の英語力。簡単なことなら、まあまあやり取りできるという感じで、先生たちは比較的難しくない語彙を使って、キレイな発音で話してくださるので、だいたい理解できるという感じでした。

ただ、先ほども書きましたが、生徒同士との会話は少し難しさを感じました。

話す方は、三単元のSが抜けたり、「take a medicine(薬を飲む)」を「eat a medicine(中国語の吃葯の影響を受けていますね)」と言ってみたり、結構、ぐちゃぐちゃでした。

で、それがどのくらい、上達したかというと、これねー、難しいです。

実は、コースが始まる前の6月に一度TOEICを受けたのですが、そのときは795 点で、帰ってきて9月に受けたときが775で点数的には下がっているんですよね。

ただ、ちょうどTOEICが難化しててうまくそれに対応できていないかった部分はあります。

パート3・4の長文は、少し聞き取りやすくなったかな。

あと、長時間、英語を聞くことに比較的抵抗がなくなった、疲れにくくなった(ずっと集中して聞くのではなく、手の抜き方を覚えたというか)かもしれません。

短期間で、ここまで上がったというのは、正直なかったですが、そこで友達が出来て、継続して英語を使うモチベーションになっていたり、英語を話すことに比較的抵抗がなくなったというのが一番の効果かもしれません。

ちなみに、

2018年の申し込み〆切りは、6月16日まで!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です