アラフォーからの台湾語学留学

中国語を勉強しているアラフォーの皆さま、こんにちは。台湾華語を勉強中のAyaです。今日は、アラフォーからの語学留学ってどうなの?って悩んだり、迷ったりしている方の参考に私の経験をシェアします。私がアラフォーで語学留学したのでその経験を基に書いていきますが、アラフォー以外の年齢の方にも共通する部分はあると思っています。結論から言うと年齢は気にせず「行きたいと思う気持ちがあればぜひ語学留学してください」とお伝えしたいです。

コロナ禍で語学留学のビザでの台湾入境は2021年11月29日現在で認められていないのですが、今月18日には2022年3月から6カ月以上の語学留学を認める計画だとの話も出ました。オミクロン株の出現でちょっと雲行きはあやしくなっていますが。。。

アラフォーでも話せるようになる?

「話せる」の定義を台湾の人と簡単な日常会話ができるようになるとすれば、話せるようになります。私が通った成功大学にはアラフォーやもっと年上の方もいらっしゃいました。もちろん留学期間やそれまでの勉強時間などで異なるものの、みなさん、ある程度コミュニケーションできるようになっておられました。もしほぼゼロから始めるとしたら、日常的な用事を中国語で済ませられるようになり、台湾の人とある程度おしゃべりできるようになるにはだいたい1年間くらいかなと、多くの人を見てて思います。もちろん、個人の努力や性格次第ではもっと短くなりますし、もっとの上のレベルも狙えます。

私の場合ですが、語学留学してから合計1年半ほどで銀行口座の開設や病院通いなど日常的な用事を中国語でできるようになり、中国語のドラマや映画を日本語の字幕無しで楽しめるようになりました。(中国語の字幕はつい見てしまう)そして、翻訳の仕事をするようになりました。

私が最初に中国語の勉強を始めたのは23歳で、大学で1年間1コマ取った後、独学で中国語検定3級に合格。そして、39歳ぐらいに本格的に勉強を再開し、週に1~2回のマンツーマンレッスン+自習、短期留学2週間を経て、HSK5級、中国語検定2級に合格し、本格的に台湾で語学留学を開始しました。

留学開始時の語学力ですが、お店での注文などの簡単なコミュニケーションはできていて、台湾人の先生とLINEで中国語でコミュニケーション取れるようにはなっていました。日本にいたときや台湾に来てからも台湾人の先生に中国語でマンツーマンレッスンしてもらっていたので、全て中国語で行われた語学学校のグループレッスンが全く聞き取れなくて困るということはありませんでした。先生たちはプロなので、簡単な中国語だけで授業する技術に長けています。なので、日本で独学していた場合、最初は聞き取れないということもあるかもしませんが、しばらくすると必ず聞き取れるようになります。

また、若い頃に比べて単語などが覚えられなくて困った…というのは私はそこまで感じませんでした。それまでにもTOEICなど試験勉強をしていたせいかもしれません。もちろん、楽々覚えていたということではなく、若い頃も単語を覚えるのは楽ではなかったので、年齢の問題ではなかったということです。

アラフォーで良かったことは?

アラフォーだからというわけではないかもしれませんが、ある程度年を重ねている分、台湾や日本の歴史、文化、政治などの知識があって良かったと思う場面がありました。語学学校では、習った文型や単語を使いつつ、自分の意見を求められることも多くあり、若いときだったら上手く答えられなかったと感じました。

たとえば、ディスカッションを行う授業を選択で取っていたのですが、そこで職場での人間関係をテーマに討論した回があり、社会人経験のないクラスメートは自分は経験が無いからどのように発言していいか分からないと言っていました。これは極端な例ですが、ヒアリングの際にも背景知識があれば、全ての単語を聞き取れなかったとしても凡その内容を推測できます。私は語学留学のために準備していたわけではないのですが、台湾の歴史や文化に興味があり、関連する本を読んだり、映画を観ていたので知識が自然に身についていたようです。

もちろん若い人でもこのような知識をつけるのは可能です。授業でもしっかり答えているクラスメートが大多数でした。自分の若い頃を思うと本当に恥ずかしいのですが、私は若い頃は政治にもあまり関心が無く、台湾の歴史や文化もあまり知らなかったので、知識が身に付いたアラフォーになってから留学したことは私にとってはプラスでした。

アラフォー向け学校の選び方

もし通う語学学校のクラスが若い人ばっかりだとちょっと・・・という方には、比較的規模の大きい学校を選ぶことをオススメします。たとえば、台北だと師範大学、台南だと成功大学などです。その理由ですが、規模が大きいところは若い方だけでなくある程度年齢を重ねた方やいろんな背景の方がいるので、浮きにくいです。師範大学は私自身は通っていないのですが、台湾で語学留学と言えば「師範大学」というぐらい有名で、社会人の方も多く入学していると聞きます。成功大学も割と規模が大きく、40代はもちろん、50代、60代の方も留学に来られていました。でも、自分が思っているより、他の人は年齢とか気にしてないですよ。

規模が大きいところは日本人が多いと心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、どこに行っても日本人はいます。留学先で出会った日本人の方は同じく台湾に興味があったり、経歴もユニークな方が多いので避けるのはもったいないとも思います。日本では出会えなかった人と出会えるチャンスでもあります。

少し話がずれますが、規模が大きいところのメリットとして、クラスの選択肢が多いということがあります。規模が小さい学校だと特に上級クラスは学生の数も少なくなるため、あまりレベルが合っていない生徒同士が同じクラスになったり、そのクラスの先生と合わないときに移れるクラスが無かったりもします。

友達できる?

できます!日本人・外国人に限らず、自分と異なる年齢の友達ができます。これまでのクラスメートは年齢気にせず、普通に接してくれ、20代や30代のタイやベトナム、マレーシア、フィリピン出身の子と仲良くなりました。これは中国語の特性もあるかもしれません。中国語に敬語的な表現が無いわけではないのですが、日本語よりははるかに関係がフラットな言語なので、話していて壁ができにくいこともあるかもしれません。先生に対して「バイバイ」と言うほどです。(私はこれに慣れなくて、「明天見」とかごまかして挨拶していましたが)

ちなみに、仲が良かった20代後半のタイ人の女の子は、新しいクラスは10代の若い子ばっかりで話が合わないとこぼしていたこともありました(笑)。

また、留学先で出会った日本人のお友達も今でも交流が続いていて、本当に出会えて良かったと思っています。ある日本人の女の子とは映画を見るために通っていた台南市立図書館のメディアコーナーのおじさんが他にも日本人の子が通っていると紹介してくれて、知り合いました。中国語を勉強しに来ているのに日本人?・・と一瞬思ったのですが、台湾のドラマや音楽などエンタメに詳しく、話が合い、私の推しの盧廣仲(クラウド・ルー)のサイン会にも一緒に行ってくれました。また、 盧廣仲と言えば、マンツーマンクラスで同じ時間帯に前の席で別の先生のクラスを受けていた方が実は彼のファンで、その学期が終わった際の食事会(成功大学の語学センターは各学期の最後にレストランで食事会をします)で先生たちとご飯を食べている際に私の担任の先生が「この子は盧廣仲の瘋狂(クレイジー)なファンなのよ」と話題に出したときに、別の先生が「私の生徒も彼のファンだから紹介してあげる」と紹介してくれ、今でもSNSで頻繁にやり取りをしています。2人ともコロナで会えないのが本当に残念です。

留学後どうする?

アラフォーからの留学で少し困るかなあ、と思うのが語学留学した後の就職活動かもしれません。語学留学した後に就職する必要はないという方は読み飛ばしてください。アラフォーでもし仕事を辞めて語学留学し、その後新たな仕事を探す場合、年齢がネックになるケースが想定されます。特に日本に戻って就職活動する場合はそれが顕著かと思います。私の経験では年齢で応募すらできないことも結構ありました。一方、台湾の企業は日本ほどには年齢は気にしないようですが、台湾にある日本企業に応募する場合は年齢が考慮されるケースもあるように思います。また、外国人が応募できる求人は多いとは言えず、台湾での職探しは簡単ではないです。なので、語学留学を終えた時に就職をどうするのかについては頭に入れておく必要があるかと思います。就職を考えるのであれば、せっかくの留学期間を有効活用し、中国語力を上げられると良いですね。

語学留学で身に付けた中国語力や経験やスキルなどがうまく会社のニーズに合えば転職は不可能ではないので、無責任には言えないですが、チャレンジしてみるのも良いと思います。私が思い切れた理由の1つは、非正規雇用が多いロスジェネ世代で、日本での就職に恵まれなかったこともあるかもしれません。どちらにせよ簡単ではないんだったら、自分が後悔しないようにしようと思いました。

マイナスの部分も書きましたが、もし迷っている理由が中国語が身につくかどうか、友達ができるかどうかなどでしたら、心配なさらず思い切って留学されることをオススメします。

やりたいと思ったことをそのままにしておくと意外と引きずるんですよ。私自身は20代、30代の頃は他にやりたいことがあって語学留学やワーキングホリデーの機会はなかったのですが、外国で暮らしてみたいという夢を諦めきれず、契約のお仕事が終了した際に年齢的に語学留学に行くなら今が最後のチャンスかもと思い、思い切りました。20代に心に抱いていた留学したいなという思いがずっと緒を引いていたわけです。短期の語学留学した際に知り合った人たちがワーホリや長期の語学留学をしているのを見て、それが抑えられなくなったようです。

私自身は、その後の台湾での就職にもつながり、世界がすごく広がったので、良かったと思っています。もし語学留学に興味があって、迷っておられる方の参考になると幸いです。コロナが収束して、良い留学生活を迎えられますように。

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